積木の家Ⅷ / 1984

プロセス1:多様な形態の積木ピースを内包する2つの積木セットが敷地に置かれる。2つのセットにはこの建築に要求された機能を充たすボリュームが内包されている。プロセス2:円筒形が2分割され、アプローチのゲートを構成する。アプローチをはさんで、列柱と事務空間の一部が引き出され、建築の構築へ向けて崩壊を開始する。プロセス3:庭園を構成するためにいくつかの積木ピースが分離すると同時にゲート部分、エントランス部分にも変化が起きる。プロセス4:アプローチに沿って突出した事務空間の一部が方向を変え、アプローチが形成される。庭園の角にはベンチも形成される。プロセス5:数多くのピースが崩れ、再構築されて、庭園が形成される。2,3階住宅部分へのアプローチの形成と3階住居部分の一部の変形が開始される。プロセス6:各所で様々な崩壊、構築が繰り返された後、全てのピースが固定される。崩壊による構築のプロセスが完了し、積木セットが建築へと変換される。

データ

所在地:東京都渋谷区
主要用途:専用住宅
敷地面積:- m2
建築面積:- m2
延床面積:- m2
階数:-
構造:-
掲載誌:新建築8507臨時増刊「2001年の様式」
設計担当:清水文夫

 基本設計の段階で終了してしまったこの家は、立方体と円筒との2つの原型によって成り立っている。この2つの原型が積木細工のようになっており、それぞれからピースが取り出される。
 家の構成は、1階がオフィス、2階が老夫婦、3階が若夫婦のスペースである。2つの原型のうち、立方体は内部空間、つまり2家族の居間や食堂、寝室などの構成を受け持つ。一方、円筒は外部空間との取り合い、つまり、アプローチ、階段などと対応する。この2つの形態が相互に歩み寄りながら、また同時に一つ一つのピースが転位しながらこの建築は成立する。
 積木の持つ構築と崩壊というイメージがここには存在する。

data

Toy Block HouseVIII(1984)

Location:Tokyo,Japan
Main use:Residence
Site area:- m2 (unbuild project)
Builbing area:- m2
Total floor area:- m2
number of stories:-
Structure:-