涅槃の家 / 1972

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データ

所在地:神奈川県藤沢市
主要用途:専用住宅
敷地面積:279.54m2
建築面積:51.44m2
延床面積:100.44m2
階数:地上2階
構造:鉄筋コンクリート造,一部木造(2階床)
掲載誌:新建築7208/JA7211,7606/近代建築7208/都市住宅7109/Casabella7401/Domus7401/現代日本建築家全集24(三一書房,1973)
設計担当:山本明,松本孝子

7.2m角の立方体、シンメトリカルな構成、正方形の平面、白い壁など、建築の初源的な形態の表現を試みていた時代の作品である。それゆえ、この住宅はその後の相田の作品に大きな影響を与えたといえよう。
立方体は鉄筋コンクリート造であるのだが、2階スラブは木造であり、キュービックに対するこだわりが読み取れる。建築における機能上の制約を逆手に取って、建築の形態に固有の意味を持たせようとした。
「題名のない家」から4年後にこの住宅ができたのだが、その間、相田は大学における学生闘争に遭遇し、その時の葛藤は計り知れない。この家の題名も、このことと関係が深いと思われる。

data

Nirvana House(1972)

Location:Kanagawa,Japan
Main use:House
Site area:279.54m2
Builbing area:51.44m2
Total floor area:100.44m2
number of stories:2stories
Structure:RC,partially Wooden